日本の魅力を世界中の人々に伝えるため、国際交流基金(JF)は日本のテレビ番組を海外の放送局に提供する事業を行っています。約40年にわたり提供した番組数は5400本あまり、提供先の国・地域は累計170以上にのぼります。日本のコンテンツに触れる機会が限られる国・地域を中心に、ドラマ、アニメ、バラエティ、ドキュメンタリーなど、さまざまなジャンルの番組を通じて日本の姿を多面的に紹介しています。
※1979~2021年度の累計
※1974~2020年度の累計。各データは、2021年度国際交流基金翻訳出版助成プログラム・フォローアップ調査による
国際交流基金(JF)は国内外の美術館・博物館等の協力を得ながら、世界各地で企画展を開催し、日本美術や文化の紹介に取り組んでいます。過去50年間にJFが主催した展覧会は349件、87か国・地域に及びます。開催件数の最も多い国はフランスで、ドイツ、アメリカ、イタリアが続きます。
※1972~2021年度の累計。巡回展、国際展(ヴェネチア・ビエンナーレ、横浜トリエンナーレ等)は含まない
国際交流基金(JF)は設立以来、日本語教育専門家の海外派遣や各国の日本語教育機関に対する助成、教材制作や教師研修など、さまざまなプログラムを通じて海外における日本語教育の振興に取り組んできました。JFが定期的に実施している「日本語教育機関調査」によると、1970年代末から世界の日本語学習者数は約30倍、日本語教師数は約19倍に増加しています。
また、2016年に公開した日本語学習プラットフォーム「JFにほんごeラーニング みなと」は、世界199か国・地域で利用されており、登録者数は累計31万人以上(2022年7月末時点)にのぼります。
※1974~2018年の海外日本語教育機関調査による。調査は3年おきに実施
※「みなと」公開時から2022年7月末までに登録を行ったユーザー数
国際交流基金(JF)が公益財団法人日本国際教育支援協会と共同で運営している「日本語能力試験」(JLPT)は、日本語を母語としない人を対象とする、世界最大規模の日本語検定試験です。1984年に日本を含む15か国で初めて実施され、以後、受験者数を順調に伸ばし、2019年には87か国・地域で116万人以上が受験しました。試験結果は進学や就職の際の基準としても利用されています。
国際交流基金(JF)では設立当初より、日本に関する研究を行う海外の学者・研究者等を招へいするフェローシップ・プログラムを実施しています。これまで来日したフェローは延べ7000人を超え、日本各地での調査・研究活動を支援してきました。こうした取り組みを通じて、海外における日本研究の促進、日本と海外の研究者ネットワークの形成や、将来の交流事業を担う人材の育成を図っています。
※1972~2021年度の累計。文化芸術・日本語教育関係者や、アジア文化交流事業として実施されたものを含む